Pick Up!イベント

ロジカルシンキング を学ぶ

最近では、ロジカルシンキングが新入社員研修の必須コースとなっている会社も多いようです。そのような企業のコミュニティにおいては、もはやビジネスにおいて日常的に使われるツールだといっても過言ではないでしょう。

ロジカルシンキングが日常的なツールとなっている企業を相手にビジネスをするには、ロジカルシンキングが実践できていることが大前提です。現代の日本は格差社会と言われていますが、知的生産者のスキルとして、ロジカルシンキングができるか否かがその格差を分ける重要な要素と言えそうです。

ロジカルシンキング、つまり、論理的に考えることの重要性はわかるし、研修も受けたことがある。でも、なかなか実践するのは難しい。そんな悩みをよく聞きます。たとえば、「三つにまとめて話すこと」一つとっても、なかなか難しいものです。少し考えてみましょう。

「あなたがこの1週間で経験したことを、三つにまとめて話してください」

いかがですか。

● その三つはそれぞれ違うことを言っていますか。
● その三つで主なポイントをすべてカバーしていますか。
● そもそもなぜその三つを選んだのですか。

この三つの質問にきちんと答えられる、あるいはなぜこの質問をしているかを理解できる人は「ロジカルシンキングができている人」ですが、トレーニングをしていない人からすると、この質問の意味自体もわからないかもしれません。「三つにまとめて話すこと」はやはり難しいかもしれません。

ロジカルシンキングの基本は「ピラミッド構造(ロジックツリー)」の形で考えを整理することです。

ピラミッド構造を作るポイントは二つあります。

一つは、「タテのロジック」が成立していることです。ピラミッド構造における上下が論理関係で結ばれているということです。要するに、上から下は「なぜ(why?)」に答える根拠になっていること、下から上は「要するに(so what?)」 でまとめられる要約になっているということです。

もう一つは、「ヨコのロジック」が成立していることです。ピラミッド構造における横に並んでいる情報がそれぞれ「もれ・だぶり」がない状態であることです。このことをMECE(ミッシー)と言います。全体を示しつつ、その要素が正しくグルーピングされ、かつそのグループ内にモレやダブリがないことを言います。

この二つのロジックが成立していることが、正しいピラミッド構造の条件なのです。

「ロジカルシンキング “おさらい” セミナー」では、ロジカルシンキングについて、身近な例を通じて、“漠然とした理解” から ”実践できる理解” へと一段階進めていきます。

髙橋 宏誠
株式会社エスト代表取締役/経営コンサルタント
東京大学卒業。ニューヨーク大学大学院にてMBA。学術博士(東京工業大学)。マッキンゼー、ヘイグループ等を経て独立。著書に『企業価値を高める戦略がわかる 戦略経営バイブル』(PHP研究所)など。