"リーダー人材"になる得る技術スタッフを育成したい

会社の業態:システム開発や半導体の設計などの受託、
クライアント企業への技術者の派遣を行い、
グローバルに拠点を展開している
会社の規模:従業員 1,000人以上
ご担当者:人材開発部 部長様

当社はグローバルに拠点を展開しながら、システムの開発や半導体の設計、またクライアント企業への技術者の派遣といった多彩なサービスを提供しています。現在、技術者の派遣においては、スタッフが派遣先で開発プロジェクトのリーダーとしての役割を期待されることが増え、プロジェクトマネジメントスキルの養成研修を開始しました。

■課題・背景

プロジェクトをけん引するマネジメント力が必要に

当社の派遣スタッフに対するお客様のニーズの変化を感じるようになったのは、2005年頃のことでした。一技術者として依頼された業務をこなすだけでなく、プロジェクトの進行管理や、他部門との調整などクライアント組織内での連携を含めた、開発プロジェクトのけん引役を務めてほしいといった要望が聞かれるようになったのです。

もともと技術者のスキルアップに力を入れており、社内の専用施設での技術研修も長年続けてきました。ただ、マネジメント教育を行った経験はありません。今はさまざまな団体がプロジェクトマネジメントの資格検定を実施し、研修を提供するスクールも増えているため、対象スタッフにはそこで学んでもらうことも検討しました。しかし、既存のパッケージ講義だけで多様なクライアント企業のニーズに応えていけるかと考えると心許ない。そこで専門家に、当社独自の研修を組み立てるよう依頼したのです。

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■提案プロセス・実施施策

自社の業態に即したプロジェクト管理研修にカスタマイズ

さまざまな業種の開発プロジェクトをリードし、成功に導いていくために必要なスキルとは何か。研修の設計にあたっては、自動車、家電、医薬など多様な業界でのコンサルティングを手がけ、戦略、マネジメント、リーダーシップなど幅広い分野に通じた専門家とともに、当社の事業形態に即したカスタマイズを進めていきました。

プロジェクト管理に必要なスキルとして、例えば開発製品の品質を高める力、スケジュール管理の力、ソリューションの提案力などが考えられます。そうした中、システム開発におけるとりわけ重要な要素として、講師となる専門家が強調したのが"生産性"でした。短期間で試作を重ねながら進めていくプロジェクトで、限られたリソースを有効配分しながら、いかに手戻りを少なくしていくか。講師には手戻り防止に役立つフロント・ローディングの手法を教わるとともに、「できるだけ早い段階で、依頼元の決裁者に直接、確認を取っておくこと。決裁者が仮に社長でもこれは必須で、プロジェクトオーナーの意向を理解せずに成功はあり得ない」と厳しく指摘され、そのための方法も研修してもらいました。

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■成果

行動が変わる実践スキルを体得し、一技術者から開発リーダーに

当社で行った研修の大きな特徴は、"現場での実践のしやすさ"でしょう。従来のマネジメント研修は理論やケーススタディ中心のものが多く、現場でどう実行に移すかを考えると難しい面がありました。

一方、今回の研修のモットーは「行動が変わらなければ、結果は変わらない」。そこで理論をしっかり踏まえた上で、場面場面で取るべき行動を、当社の事業内容に即したチェックリストの形で示してもらいました。リストには各プロセスで示すべき姿勢、使うべきツール、確認すべき要素なども挙げられているので、現場ですぐ実践に移せます。実際、受講者からもこれまでの研修の中で最高の評価を獲得しました。

一技術者だったスタッフがプロジェクトマネジメントの力を身に付け、今では派遣先企業で開発リーダーとして活躍しています。戦略、財務などの知識に基づき、より広い視点からのソリューション提案ができるようになりました。クライアント企業からコンサルティング面でも頼りにされるようになり、やりがいもアップしたと聞いています。現在では、今回構築したプログラムをリーダー候補である派遣社員の必須研修として教育体系の一つに位置づけ、定期的に実施しています。

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■参加者の声

IT系エンジニア 入社12年

研修ではプロジェクトマネジメントの意義や歴史、今後の展開などを踏まえた上で、リーダーとしてプロジェクトを成功に導く行動を体系的に学ぶことができました。扱った内容は、戦略の概論、リソース配分の考え方と手法、リーダーシップの本質、チームビルディングの方法など多様で、豊富な経験からくる先生の知見の深さも印象的に残っています。他業種に派遣されている仲間と取り組んだチーム演習では、それぞれ派遣先で抱えているプロジェクトの課題なども共有しながら満足いく解決策を考え出せ、大きな自信を得られました。2日間の研修は頭がパンクしそうになるほどの中身の濃さでしたが、いずれも長く活用できるものなので一つ一つ実践していこうと思います。

■この事例で取り入れた研修メニュー

#戦略論の流れとマネジメントの変化 #プロセス・マネジメント #タイムキャピタルマネジメント #アイデンティティ論とモチベーション理論 #コーポレートメトリクスリソース・マネジメント #組織論

■キーワード

#プロジェクト #リーダー #ソリューション #組織開発

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