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2016年01月12日

あなたが部下に対して「もっとコミュニケーションを取った方が良い」とアドバイスをしたときに部下はなんと答えるでしょうか?
①「そうですよね、自分でも積極的にいかないとは思ってるんですがダメなんです。私には、それが難しいです」
②「コミュニケーションは生まれつき苦手なので正直、難しいです」
③「私はコミュニケーションは苦手ですけど○○は得意ですし、誰でも得意不得意はあると思うんです」
④「コミュニケーションは取れてるので問題ありません」
例えば上記のような答えが返ってきた場合、注意すべきなのは何番でしょう?
正解は④です。実は、この回答では、本人が何を諦めているかが違います。
①では、本人は自分自身の力を諦めています。
②では、解決する可能性を諦めています。
③では、課題の存在は認めていますが、いわゆる責任転嫁しています。
そして、④では課題の存在そのものを認識していません。④に関しては、自覚していないのか気づかないようにしているのかの違いはありますが、いずれにしても重症な状態と言えます。
※このパターンはTA(交流分析)という心理学でのディスカウントという考え方がベースになっています。
①の時点であれば本人が気づいていない自身の魅力やスキルを伝える事で早期解決が可能ですが、②以降になると、より時間も労力も必要になります。
こういった何気ない返事の中でもフォローすべきタイミングが隠れているケースも多く存在しますので、少しの知識で自分も含め大きな効果が得られるかもしれません。