田んぼの真ん中にアート作品!?地域活性化・町おこしの事例

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2016年11月29日

働く場所がないから都会へ行く。魅力的な町ではなくなってしまったから地元を離れる。日本には、そうした深刻な過疎化に悩む市町村が多くあります。人口流失に歯止めをかけるために、近頃変わった町おこしをする行政が増えてきていることをご存知ですか?その一例をご紹介します。

■【新潟】こんなところが美術館に!?越後有妻の田んぼアート

新潟県十日町市周辺、越後有妻エリア。稲作を中心とする農耕が盛んな町で、人々は豪雪や河岸段丘など厳しい自然の中を生きてきました。その越後有妻で国際芸術祭「トリエンナーレ」の一環として行われているのが大地の芸術祭です。中でも、松代地区の「農舞台」では、田んぼの真ん中に建物まるごとアート作品の美術館が登場。壁、床、天井すべてが黒板でできた部屋や、自分の背よりはるかに大きなオブジェなど、目を引く仕掛けがずらりと並びます。越後有妻の魅力をアートに昇華させた楽しい地域活性イベントです。

■【長野】大自然の中で飲ミニケーション!お酒イベントで町おこし

長野県長和町で年に1度開催されているウイスキー&ビアキャンプ長和町。近隣に美ヶ原高原などの観光資源を持つ長和町ですが、過疎化は深刻です。そこで、都会からも人が呼べることをしようと開催したのが、今話題のウイスキーとビールを野外で飲むイベント。町の有志が地域活性のためにはじめたこのイベントは2015年で5回目を迎え、徐々に認知度が高まっています。会場では地元の名産が味わえる長和マルシェを設置し、Iターンや移住の相談にも積極的に応じるブースで、訪れる場所から住む場所への提案を積極的に行っています。

■【熊本】魅力ある温泉街を再興!変人のアイデアが救った黒川温泉

地域活性の事例としてたびたび取り上げられるのが、熊本県にある黒川温泉です。1960年代、九州横断道路の開通によって一時脚光を浴びた黒川温泉は、交通の便の悪さなど不利な条件が重なり、存続の危機に晒されました。そこに現れたのが、旅館を継いだ1人の若者です。奇抜なアイデアで旅館を再興していく彼のことを変人扱いしていた仲間も段々と協力しはじめ、一眼となって「情緒ある温泉街」を目指します。温泉街全体が1つの旅館というコンセプトのもと地域活性に成功した黒川温泉では、現在も次世代の経営者らが活躍しています。

地域活性には、「よそ者、ばか者、若者」の力が必要と言われます。そこに住んでいる人だけでなく外からその場所を見る人の視点、ばかになってやれる人、若い力。しがらみが多いから町おこしは難しいといわれますが、そうした新しい風がそのしがらみを解き、地域の価値を創出するきっかけになるかもしれません。

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