MBAを学ぶ理由:Ⅲ 経営・マネジメント

MBA イノベーション マネジメント

ビジネススクールや専門職大学院では、オーソドックスな言い方をすれば、経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報にかかわるテーマを体系的に学びます。その知識をベースに、実務的な経営戦略を学ぶのがMBAです。基本的な科目構成は、世界レベルでほぼ標準化されています。

ヒューマンアカデミービジネススクール(HABS)では、科目単位で受講できる公開講座「MBA Essentials」を定期開催しています。今回は「MBA Essentials」の科目カテゴリである『Ⅲ 経営・マネジメント』で学ぶ「経営(マネジメント)・イノベーション」について、触れていきたいと思います。

■ about Management

経営学において、経営の目的は継続することです。この継続というのが非常に難しく、成長し続けないと淘汰されてしまいます。経営は外部環境への適応であり、そのために内部環境を整え、時には進化させていかなくてはなりません。組織を共通の目的に向かって動かしていくには、ルールが必要です。価値ある戦略を立案しても、それが徹底実践できなければ意味がありません。年度計画、予算制度、目標管理制度、報告制度等はそのためにあります。目的・目標を実行していくための仕組みです。

仕組みがあっても上手く機能しなければ意味がありません。ルールがあっても、その意味を理解して実行しなければ、これもまた意味がないことです。ここで重要なのが運用です。

マネジメントとは、組織を共通の目的に導くことです。そのために必要なルールを設け、適切に運用する。コーポレートガバナンス、人事制度、方針管理、予算制度、スコアカード、指標管理、品質管理等すべてがマネジメントの領域です。

人間の心身の健康を維持するために、身体を構成する様々な器官が相互に健全に機能するよう、さらに職場・生活環境が良好であるための総体的な活動をヘルスケアといいますが、これは経営も同様です。必要な機能は何なのか、統合すべき機能は何なのか、そして各機能が連携し合いながら目的に向かって動くようにする。マネジメントを知ることは、経営の機能そのものを理解することを意味します。組織をマネジメントすることで、大きな目標を達成することができるようになるのです。

■ about Innovation

技術革新の動向を知ることはPEST分析にあるように時代を創造する鍵の一つといえます。しかし、技術革新=イノベーションではありません。イノベーションというのは、人々のライフスタイルをも変えるものです。かつては産業革命時の蒸気機関車、自動車、ビデオ、現代ではスマートフォン等です。イノベーションには新しい技術が内在されているだけではなく、どのような使い方をするかが要となります。スマートフォンに使用されている技術は、実はすべてかなり以前からあったものですが、スマートフォンという形になることで生活スタイルが一変しました。

ガートナーのハイプサイクルにあるように、新技術は夢を与えてくれる一方、事業化には程遠いことがあります。IoTも多くの可能性を有していることが分かるのですが、大切なことは私たちの生活をどのように豊かに楽しく利便性を高めてくれるか、です。例えば、無線送電が可能となれば、EVの走行距離の問題は消えます。給油・給電という概念が消えれば、ガソリンスタンドも消えていきます。技術を知るということは、社会の変革を予測し創造することに繋がります。イノベーションを生むビジネスモデルと、技術を組み合わせて新たなライフスタイルを創造するのがイノベーションです。