MBAを学ぶ理由:Ⅳ 人材・組織

MBA コミュニケーション 人事制度 組織づくり

ビジネススクールや専門職大学院では、オーソドックスな言い方をすれば、経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報にかかわるテーマを体系的に学びます。その知識をベースに、実務的な経営戦略を学ぶのがMBAです。基本的な科目構成は、世界レベルでほぼ標準化されています。

ヒューマンアカデミービジネススクール(HABS)では、科目単位で受講できる公開講座「MBA Essentials」を定期開催しています。今回は「MBA Essentials」の科目カテゴリである『Ⅳ 人材・組織』で学ぶ「人材・組織・コミュニケーション」について、触れていきたいと思います。

■ about Human Resources&System

人を活かすことは組織にとって最も大きな課題です。では、どのようにしたら人は活き活きと働くことができるのでしょうか。3つの視点で見ることができます。

1. 当事者の視点
例えば、キャリア開発、アイデンティティ、経験学習といった領域です。

2. 上に立つ者としての視点
これはリーダーシップの領域です。リーダーシップは画一的なものではなく、状況に応じ、自分らしさを発揮しながらチームを導いていくスキルです。

3. 人材マネジメントの視点
人事制度、人材プール、教育制度等を指します。

組織は事業特性や業務特性などによって多様ですが、組織が戦略に従うものであるとすれば、目的遂行のために集団を動かす形であるといえます。英語では組織のことをシステムと表現することがあります。組織が機能しているということは、システィマティックに相互連携しながら動いているということになります。このシステムに無駄や欠陥あるいは障害があると、人は上手く動けません。

人と組織は一体です。一体化させることが組織開発であり、良い文化を生み出す母体となります。人と組織を知ることは、漢方薬のようなもので、どこまでも地道で、だからこそ基盤力を得ることができます。この領域は、全体を分かっている必要があります。何か一つ取り組めば良くなるというものではなく、体系的な知見と思慮が求められます。何より人と組織を活かす本質を知ることが重要です。

■ about Communication

コミュニケーション能力はすべてを左右するといっても過言ではないでしょう。価値ある戦略も、大切な話も、確実に伝えるべきことがあっても、コミュニケーションがうまくないと伝わらないどころか逆効果にさえなります。「コンテンツが良くてもコンテキストを間違えると駄目だ。」といわれる所以です。コミュニケーションは状況に応じて求められるスキルが異なります。プレゼンテーション、方針の伝達、組織を代表しての通知、メンバーへの打診、ファシリテーション、議事進行役等々で、時には冗談をいうセンスと余裕も必要でしょう。とりわけチームを率いる上でのコーチングやメンタリングは、メンバーが多様になればなるほど欠かせないスキルです。

さて、コンテンツはコミュニケーションスキルには必要ないかというと、そんなことはありません。むしろ前提です。組織コミュニケーションにおいて最も重要なことは目的や成果です。ある人は方法を議論し、ある人はコストを気にして、ある人は納期を気にしている。共通言語がなければ組織コミュニケーションは成り立ちません。また、例示しないと共通のイメージを持つことはできません。目的に応じたコンテンツ能力と状況に応じたコンテキスト能力を活かしたコミュニケーションスキルを習得することで、会社や組織で自分自身のプレゼンスを飛躍的に高めることが可能となります。