石川 淳教授

国際標準のカリキュラムと自由な
議論から広がる世界

石川 淳

組織及びHRマネジメント

講義を通して成長を遂げる受講生が体験する国際標準のカリキュラムと自由な議論から広がる世界。
ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)MBAプログラムの特色とは。
石川 淳教授石川 淳教授

標準化によってもたらされる学問の自由

本校のMBAプログラムの最大の特色はやはり、ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)の認証を受けたプログラムであることです。

UWTSDの大きなメリットはいくつか挙げられます。まず重要なのが、英国の第三者機関に認められた「国際標準」ということ。すなわちグローバルな場で通用する質を保証するということです。教育プログラムの質はもちろん、そこで学んだ修了生の質も保証されるわけです。

日本の大学院などのビジネススクールも国際標準化が進みつつありますが、一方で「学問・教育の自由の制限につながる」として、標準化を忌避する意識も残っています。もちろん、大学が「自由の学府」であるべきというのは正しい考え方で、一定レベルの自由がなければ学問は進みません。ですが、全くの自由では世の中のニーズから外れてしまう可能性があります。スクールによっては、優秀な人がいる一方で、水準に達しないままMBAの肩書きだけを手にする修了生もいるようです。MBAのような分野では、そうしたことのデメリットは大きいと考えます。

「標準化」といっても、全てに画一的な枠が定められるわけではなく、欧米やアジアの多くの大学では、学生が自らの関心に従って自由に研究・教育を進められる部分と、その前提として不可欠である基礎の部分がしっかり分かれています。

考えてみるとビジネスの世界も同様で、自由がなければ良い仕事はできませんが、自由にやるためにはしっかりした基礎が必要となります。ただ「自由にやってください」と言われても、クリエイティビティにはつながりません。亡くなった歌舞伎役者の中村勘三郎さんが「型があるから“型破り”で、型がなければ“形無し”」と言ったそうですが、同じことです。グローバルな大学院は「型」をしっかり学ぶものであり、本校のプログラムはそれが適用されている。それが「国際標準」の意義です。

UWTSDのネームバリューも大きなメリットと言えるでしょう。これはビジネスの現場において非常に重要になってきます。

海外では、初対面のビジネス相手に「どこでMBAを取ったか」と尋ねるケースが少なくありません。それだけスクールのレベルは様々であり、質が重視されているということですが、日本の大学やビジネススクールの場合、海外の人々に知られていないこともあるのです。海外のMBAプログラムは日本以上に玉石混交の状態なので、「MBA」の肩書きだけでは信用を得られません。その点、ウェールズならまずほとんどの人が知っています。グローバルで通用する大学のMBAを取得していることは、相手に安心感をもたらすことになり、大きなセールスポイントになるでしょう。

また、受講生の方々にとっては、開講日が土曜のみであることもメリットではないでしょうか。スクールによっては平日も行く必要があり、忙しいビジネスマンにとっては負担が大きいでしょう。その点、国内で、しかも土曜のみのスクーリングでMBAを取得できるというのは、現実面でかなり有利かと思います。

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同級生は、新たな世界を見せてくれる「生きた教科書」

私の授業を含めて、本校が最も重視しているのは、受講者同士がディスカッションできる環境を作ることです。ディスカッションを通して様々な見方や考え方、価値観に接し、異なる企業や業界における事例を知って、自らの知識や情報、知恵、さらには暗黙知のようなものを豊かにできることが、私はMBAの最大の魅力だと考えています。

本校の受講者のプロフィールは多岐に富んでいます。あらゆる分野の企業や団体で、様々な役職・立場に身をおいて仕事をする方々が、一つのクラスに所属することになります。年齢層の幅広さも特色の一つでしょう。

こうしたダイバーシティは、大学院のMBAや企業などでは得がたいものと考えます。企業によっては様々な年齢や立場の方と話をする機会もあるでしょうが、同じ会社に属していると、無意識のうちに共通の企業文化による発想の枠組みにとらわれますし、社内の上下関係からも自由になれません。そうした枠組みをまったく外れた場で考察や議論ができることは、大きなメリットだと思います。異なる業界から来た数十歳差の「同級生」との議論など、互いに知らなかった知識や発想が飛び交い、非常にエキサイティングではないでしょうか。

ですから私たちは、受講生たちが対等に、自由に話せる環境づくりも重視しています。議論に熱が入ると、思わず「その考え方はおかしい」と否定的な発言が出かかるものですが、そうした状況はオープンな議論を妨げます。誰のどんな発言も否定せず、考察の材料とすることが有意義な議論には不可欠ですし、「この空間では何を話しても良い」という心理状態、すなわち「サイコロジカル・セーフティ」こそが自由な発想や発言を促すものです。

こうした授業を通して得られるメリットは、大きく分けて三つあります。

まず、自分の仕事上の経験を理論的に体系化できることです。皆さんそれぞれに現場で培ってきた知恵やノウハウは、言うなれば「個人的な経験」ですが、本校の講義や様々な方との議論を通して、自分の知恵やノウハウを理論的・学問的な体系の中で位置付けることができるのです。それはさらなる発見や学びにつながると思います。

二つ目が、受講者それぞれの考え方や価値観、ひいては知識や情報、暗黙知、知恵など、教科書にない事柄をお互いに学び合えることです。今日の授業でクラスメートから聞いた知識やアイデアが、今後の仕事に役立つこともあるかも知れません。いわば「生きた教科書にたくさん出会える場」なのです。

三つ目が、共に学んだ仲間との人間関係です。業界・職種・年齢ともに様々な人々とのネットワークは、社会人にとっては何よりの財産になります。

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大変だが、飛び込む価値はある

もちろん、楽しいことばかりではありません。仕事で忙しい中、休日を割いて通うのは相当の負担と思いますし、宿題も大量に出ます。かなり大変です。

しかし、一人でやるのは難しくとも、ここでは同じ思いのたくさんの仲間に出会えます。知的好奇心があり、自らのキャリアをより豊かにしたいという意欲がある方ばかりです。そうした方々と一緒なら、苦しくても前に進んでいけますし、時には愚痴も言い合えます(笑)。

ですから、軽々しく「ぜひ」とは言えませんが、もし迷っていらっしゃるなら、思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。まず一歩を踏み出さなければ何事も始まりませんし、実は仕事でも何でも、楽なことから得られることはほとんどないものです。

多様性に満ちた、しかもモチベーションの高い方々と共に受講するので、若手にとってもベテランにとっても面白いことは間違いありません。しかも、今後の厳しい時代を乗り越えていくだけの力が手に入る。苦しい分だけの見返りは必ずあると確信しています。



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こちらのインタビュー内容の全文は、当校のオリジナルパンフレットにて掲載をしています。
組織行動論/リーダーシップ論の分野で近年注目されている動向について、石川淳が解説をしています。

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