【自立型人材育成】内向き社員に変化を起こす~自律型社員育成プログラムの導入

会社の業態:システム設計及び開発
会社の規模:従業員500人~1,000人未満
ご担当者:人事部 部長様

内向き社員に変化を起こす~自律型社員育成プログラムの導入

当社はお客様先に常駐するシステムエンジニアを多く抱えています。1つのプロジェクトは数ヶ月から年単位で動き、チームで分担して作業を進めます。お客様の求める水準も年々厳しくなり、効率的かつ創造的に仕事を進めないと、期待を満たしきれない傾向が徐々に増えてきました。

 課題・背景 

■ 受け身体質からの脱却

システム設計の仕事は、プロジェクト全体のスケジュールの中で担当部分を着実に実行することが求められます。それは場合によっては「受け身仕事」ともなりがちです。限られたスケジュールのなかでは言われたことをやるのが精いっぱいですが、自ら考え動く姿勢がないと、言われたことだけで終わってしまいます。業界を取り巻く変化が目まぐるしく、受け身姿勢では発展性を持ちづらいと考えた経営層は、社員のマインドセットをはかっていく必要性を感じていました。

自律姿勢をもって仕事を進めることを全社共通の行動指針にすべく、全社会議などでメッセージ発信をするものの、そう簡単に人の行動が変わるものではありません。これまでのやり方を見直していく必要性も感じていたので、外部講師による研修を導入し、意識変革・行動変容をはかっていきたいと考えるようになりました。

ではまずどの層から開始するか。外部研修会社も交えて企画相談を数回実施しました。

「本来なら管理職が変わるべきなんだけれど、彼らはどうしても旧来の仕事に固執しがちなんですよ」
「今の主任層レベルは、結構意見を持っている人も多いんだけれど、上が阻んでしまっている気もするんですよね」
「若手から始めても効果はあるのでしょうか?」

など参加メンバーが普段思っていることを率直に出し合い、企画を詰める期間が2ヶ月ほど続きました。

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 提案プロセス・実施施策 

■ 自律型人材育成をテーマに研修コンセプト構築

「研修を受けた人だけが変わっても環境が変わらないと、確かに効果は求めづらいですよね。でも若手と言っても主任層レベルの方は、プロジェクトリーダーを務めることもあるそうですね。」
「現場でお客様とのかかわり方が変わるだけで、次のビジネスチャンスも生まれますし、本人にとっても自信がわいてくるはずです。」
「勝手に自身の行動に制約をかけているかもしれないので、もっと意欲的に動いていいというメッセージが、研修を通じて伝わると行動変容が起きやすくなりますね」

講師や企画会社からコンセプトへの示唆をいただき、最終的に入社5~8年目程度の主任層を対象に、2日間の研修を行うことを決定しました。やる気はあるけれども、動き方がわからない層を対象にすることで、現場からのエネルギーが増えることを期待したものです。この会議には社長もほぼ参加。現場のプロジェクトリーダーになっていく層に今回は注力することになりました。

研修のテーマは「自律型人材になる」。当社のメンバーは研修にも慣れていないので、わかりやすく体感できるものにしてほしいと講師の方に依頼しました。講師の方からは「自分で決めた小さな目標を常にクリアしていく思考を体感してもらう」ためのプログラムが提示され、当社の社員も楽しんで参加できるイメージをつくれたので、その企画で確定しました。

 成果 

■ 全員が積極的に話す姿勢に変化

当社としては外部講師を招いた研修は久々でした。参加者とその上司へは事前に研修目的が伝えられているものの、何でこの研修を受けるんだろう......という面持ちで参加者が当日集まってきました。

スタート時に企画の趣旨と参加者への期待をまず人事部長が話します。会社を取り巻く環境と参加者への期待値を話したことで、本日の意図がようやく理解されてきたようです。とはいえ、ハードな研修なのかどうか、いったい何をやらされるのかと、まだ戸惑いの面持ちが続いている様子が見られました。

紹介されて登壇した講師は、まず雰囲気づくりを進めてした。自律性を高めるために組み立てられたワークショップ型の研修では、周囲と話し、自ら動くためのワークが随所に含まれていました。仕事も立て込んでいるのに面倒だ......と思って参加した人も、周囲と話すのは苦手で......と思っている人も、必ず全員が話せるようなリードをすることで、スムーズにプログラムが進行しました。

なお今回の研修は自律型人材になることですが、研修としてのゴール設計は提案を行うことと定めました。そのために、大きく2つのコンテンツで進行しました。前半は積極的に話すというコミュニケーションの力に関してです。システムエンジニアという職種上、コミュニケーション機会が乏しいのを改善したいとも考えており、この機会に相互理解を深めるワーク、自身の特徴を知るワーク、そしてコミュニケーションスキルを高めるワークを行うことで、「伝える力」が高まっていきました。

後半には、自身の業務や組織の問題点をしっかり分析できる力を扱ってもらいました。提案前の現状と、アクションによる効果を比較することができないと、提案の意味あいが薄れてきます。さらに、客観的に「誰かがやってくれるだろう」という無責任な視点では、何も変えることができません。問題に思ったことに対してどんな行動を自分はするのか。行動の大小ではなく、行動するかしないかが大きな差といえます。

研修の中ではグループワークとして提案の作成と発表を行いましたが、研修効果を実践にいかすために、個人別の行動プランも別途作成。終了後に実際にそれを実行し、1か月後にレポート提出をしてもらいました。

組織の変化を起こすには、日常とは違う時間を意図的につくる必要があると考えています。研修はその一つのきっかけとして効果があり、まだ今後も活用したいと考えるようになりました。今後全社教育体系も改めて再検討していく予定です。

 参加者の声 

●「普段もやもやしていたことが整理できた。意見を言うことで効率も変わると思うので、積極的に改善点に目を向けていきたい。」(7年目 SE職)
●「ワークショップ型なので楽しく学べた。これを活かしていきたい。」(5年目 SE職)
●「他の人の意見が聞けたことが参考になった。意外と思っていることは共通しているので、提案することで賛同を得られると思った。」(5年目 SE職)

 キーワード 

#自律型人材 #ワークショップ #コミュニケーション #マインド向上

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