【ブランドマネジメント】製造とサービスを融合した新業態へのリブランディング

会社の業態:出版業
従業員:従業員100人~500人未満
担当者:総務部 人事・広報課 チーフマネジャー様

リアルな採用広告活動を通じたリブランディング研修

当社は印刷・出版業を生業としています。教育関連の特定分野において、ネットワークやノウハウを持っています。一見すると、出版自体の市場全体は縮小傾向にあり、成り行きでは右肩下がりになってしまう環境にあるように見えます。しかし、出版の周辺においては企画提案から、編集まで、クライアントの出版物制作をサポートする必要がありますし、近年ではデジタル化、グラフィックコンテンツの制作といった分野も取り込み、電子配信を考慮したコンテンツの制作、運用まで幅広く対応しなければなりません。出版印刷といってもその手掛ける分野は多様であり、そのためにも多様な人材を集め、またあらゆる業種とのコラボレーションを探索する活動するが必要になってきています。

 課題・背景 

■ 事業継承によるトップの交代と新たなブランディング
 
大手出版社ほどではありませんが、比較的安定的な教育関連分野で出版業を展開してきたため、真面目で勉強熱心な社風が特徴です。ただ、オーナー企業ということもあり、理屈抜きに上意下達がまかり通るという多少体育会系の側面もあります。
 
創業経営者が高齢ということもあり、今年度から長男へと事業継承がなされました。長男は同業他社で数年の実務経験を積んだ後、当社へ入社し営業担当、責任者、そして現在は役員という立場です。そのためオーナーから長男へ事業継承されることは社内外にも当然のものとして受け止められていました。したがって社長交代はそれほど問題なかったのですが、事業継承の時期の前後では、組織の中に派閥的な意識が芽生えてきました。決して権力抗争や対立構造が生じたわけではありませんが、大きく2つの勢力が生まれました。それは、オーナーに付いてきた古参役員・ベテラン社員の勢力と、新社長に目を掛けられたり、引き上げられた新規役員・新規マネジャー社員の勢力です。
 
そのような中で、新社長は「新たなブランディング」が必要だと認識しました。当社が、社員自らが自らの組織のイメージを再認識(あるいは変革)し、そのうえで内外へと訴求・宣言することにしました。つまり、「ウチってこんな会社だよね」という共通の認識を持ち、それを「ウチはこんな会社です!」と外へ宣言するということです。

 提案プロセス・実施施策 

■ 象徴的な訴求先は就活生!
 
ブランディングというと小難しいのですが、要は新社長の意図として、「同じ組織の中で2つの勢力が・・・などと言っている場合ではなく、結局のところ『我が社はどういう会社なのか?』という見解を一致させることによって一体感を持たせたい。」というシンプルなものでした。
 
そんな中で講師からの「リ・ブランディング研修」の提案は、「ウチはこんな会社です!」という宣言をする相手・訴求相手として、「就活生、あるいは新入社員」というものでした。また、その研修のプログラムとしては、実際の就活生に向けた記事広告を出すことを前提に、その中身について社員で考えるワークショップを展開するというものでした。

当社の社員は業界的に、何かを世の中に訴求していく「伝えたい!」という使命感を持っている人材が多いのですが、逆に言えば研修のような形態で講師から「学ぶ」という経験がほとんどなく、正直なところ抵抗感さえあります。したがって、今回の研修は以下のようなプログラムですが、ワークショップ形態の研修はとても展開しやすいものでした。そして何よりも、我々にとっては専門分野ともいえる出版・広告といった分野のはずでしたが、このような使い方をするのは盲点でした。

1日目
① 我が社の現状と方向性(新社長)
② ブランディング基礎とブリーフィング(講師)
③ ディスカッションワークショップ

2日目
① ゲスト(デザイナー、ライター)
② ディスカッションワークショップ
③ 発表&相互評価

 成果 

■ 「外相整いて、内相自ら熟す」
 
ワークショップの場は非常に雰囲気も良く、アウトプットの質も想定以上のものが出来ました。また、発表後の相互評価によって最優秀だったものは、予算をつけ、実際の記事広告として掲載しました。実際に掲載したことによって就活生が集まってくると、これは正直、嬉しいです。ワークショップに参加した多くの社員が、改めて当社の風土を大事にしなければという気持ちになったようです。
 
また、ワークショップのプロセスにおいて起こったことも大きな成果です。例えば、「新社長派」は「オーナー派」から社歴や過去の遍歴を学び、逆に「オーナー派」は「新社長派」から、IoTの世界や技術分野で起きていることを学び、といった具合です。さらには2日目に、外部のデザイナー、クリエイターをゲストとしてお招きして話を聞きました。普段一緒に仕事をしている仲間もいましたが、当社の正社員は編集者がほとんどで、デザイナーやクリエイターは外部スタッフの方も多いので、今回改めてプロとして話を聞き、そのうえでこのようなワークショップで記事広告を考えるのは、クリエイターの気持ちになることが出来て、仕事の幅も広がったようです。これも大きな成果と言えます。

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 参加者の声 

● 「これはひとつのソリューションとしてクライアントに提案できる」(営業担当)
● 「自社の風土を言語化する作業が面白かった。これに共感する人材が入ってくると思うとそれもまた楽しみ」(編集担当)
● 「クリエイターの方々はやっぱりプロだなと感心した」(営業担当)

 この事例で取り入れた研修メニュー 

#ブランド、マーケティング基礎 #キャッチコピー、ロジカルライティング #プレゼンテーションと相互フィードバック

 キーワード 

#組織風土 #マネジメントとコミュニケーション #発信、プレゼンテーション #人材育成・人材採用

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